社員防災意識向上への取り組み | |
神奈川ハマタイヤの所属する「KTグループ」では、
「災害時は、各個人の常識に従って行動する-全従業員の命を守るために-」を防災スローガンに掲げています。
有事の際、自分の命と家族の安全を守れるように社員一人一人が正しい防災の知識を身につけ、
行動できるよう、防災教育に取り組むこととなりました。
まずはその一環として、講師に『防災対策研究会』の「代表 宮本 英治 氏」と「事務局長 釜石 徹 氏」を迎え、
2023年2月~6月に防災勉強会(全3回)を開催しました。
第1回の勉強会では、これまで私たちが「正しい」と思い込んでいた防災に対する “常識” が、
いかに間違っているか?ということを、過去発生した大地震のデータや経験談から紐解いていきます。
とくに印象的だったのは、避難についての考え方です。
「震災が発生したら必ず避難所に向かう」といったイメージを持つ人もいると思いますが、
それは大きな間違いで、「避難」には大きく分けて2つの意味があると学びました。
一つ目は、「危険な場所にいる場合に安全な場所へ移ること」です。
過去には、安全な場所にいた方々が避難場所へ移動する途中に命を落とすケースも発生しています。
もしも職場や家が新耐震(1981年6月1日以降に建てられたもの)だった場合、
無理に避難する必要はないと知り、参加者にとって大きな気づきとなりました。
二つ目は、「避難所」についてです。
避難所は住む家を失った方や、自宅では被災生活できない方が身を寄せる場所で、
大規模災害では避難者が多いため、衛生的・精神的な面から考えると必ずしも良い環境とは言えません。
避難所に行くことが防災ではなく、避難所を頼らずに済むのが本当の意味での防災です。
メディア等の情報に頼りきりになるのではなく、
自身の状況を冷静に判断し、行動することが最も重要だと学びました💡
第2回では、勤務地の周辺や敷地内の地図を使用し、
被害想定や初動対応についてシミュレーションをしていきます。
最終回は、これまでの総まとめとして各社ごとに発表を行いました。
①被害想定
ハザードマップを活用した災害リスクに関する発表が多かった中で、
実際に社員が通勤で使用する道を歩き、どんな危険が潜んでいるか確認したという班もいました!
➁予防策
その他にも、
・社用車のガソリンを常に入れておく
・所員名簿の作成などといった意見が上がりました!
➂地域貢献策
・機動車両に対する支援(バッテリーの無償提供など)
・フォークリフトを活用したガレキ撤去 etc.
各社の強みを活かした対策だと感じました💡
全3回にわたる研修でしたが、会社の垣根を超えた熱いディスカッションや情報交換ができ、
各社ともに防災に対する意識が変わったように感じました。
今後弊社では、
・防災士の資格取得
・インバーターの導入
・災害時の地域内企業間連携に向けた取り組み
・地震体験車を使用した防災イベントの実施
などの取り組みにチャレンジしていく予定です📢