DTEC TEAM MASTER ONE ~ディーラーワークスのプライドをかけた熱い魂~ | |
86/BRZレースに出場しているDTEC TEAM MASTAR ONEは、
GR Garage MASTER ONE 東名川崎というディーラーのみで形成された数少ないディーラーワークスチームのひとつです。
2021年も去年に引き続き、#97 #98 の2台体制でレース参戦しています。
プロフェッショナルクラスに出場しているDTEC TEAM MASTAR ONEは、
現在、#98 近藤翼選手がポイントランキング第4位。
2017年以来となるシリーズチャンピオン奪還を目標に毎回大健闘なレースを見せてくれています。
過去のレース結果:GR Garage MASTER ONE 共鳴
ハイレベルな選手が多いプロフェッショナルクラスにおいて、上位争いができるチームとはどんなところなのか?
GR Garage MASTER ONE 東名川崎に取材に行ってまいりました😎📝
DTEC TEAM MASTER ONEに隠された強さの秘密にせまります!
東名川崎インターを降りてすぐに位置するGR Garage MASTER ONE 東名川崎。
今回お話を伺ったのは、店舗のゼネラルマネージャー兼レースチームのプロジェクトリーダーである横田さん。
お店についてやレース参戦に対する熱い気持ちについて貴重なお話を聞くことが出来ました。
まずお店に入ると、以前レースで活躍した86が出迎えてくれました。
店内入り口側にはアパレルやキーホルダーといった誰でも手に取りやすい商品が並び、
奥に行けば行くほどバケットシートやヘルメットといったコアな商品が陳列されていました。
一番奥にはレーシングシミュレーター(有料・要予約)が用意されており、
世界各国の主要サーキットでのリアルな走行を体験することが可能です。
記録した走行データを基に、コンサルタントからフィードバックを受けることもできるんです!
クルマに詳しい方だけではなく、
GR Garageっていったいどんなお店なんだろうか?と思う方や、
あまりクルマに詳しくない方にも気軽に来てほしいという思いから、
入ってすぐの売り場には誰もが親しみやすい商品を並べることで、お店に入りやすい工夫がされていました。
それでも初めていく前にどんなお店なのか知りたいという方は、
Google Mapで店内から工場までショップ全体が見れますので、チェックしてみてくださいね!
ところで、GR Garageとはなんなのか、、、
トヨタモビリティ神奈川の店舗と一体何が違うのかというと、GRコンサルタントが在籍しています。
このGRコンサルタント、只者ではありません。
3日間の試験をクリアした者しかこの称号をもらうことはできないのですが、
知識だけではなく実際の走行試験があるそうです!
つまり、知識はもちろんのこと、走り方も熟知した者たちがいるお店になっています。
このようなエキスパートがそろっていることもプロフェッショナルクラスで戦える秘訣のようです。
DTEC TEAM MASTER ONEは単に勝利だけを追及してレース出場しているわけではありません。
レースを通して、神奈川トヨタとしてGR Garage MASTER ONE 東名川崎としての高い技術力のアピールはもちろん、
モータースポーツを軸としたトヨタファン作りを基本に、
レースに参加する人にも観戦している人にもクルマの楽しさを伝え、
クルマ好きを増やしていこうという神奈川トヨタの理想を実現すべく活動しています。
今ではお客様のレース出場もメンテナンスから現地サポートまでフルサポートをしていたりもします。
また、Facebookではお店の情報はもちろんのこと、
レースに関しては、当日だけでなく店舗でのメンテナンスや会場への移動、
メカニック目線でのタイヤ交換など普段私たちが見ることのできない様子を動画や写真でわかりやすく発信しています。
噂によればこの動画を使った投稿、
86/BRZレースに出場しているチームの中でいち早く取り入れたのは、DTEC TEAM MASTER ONEだとか…
プロフェッショナルクラスに出場しているチームですが、
SNSを活用してレース普及やクルマ好きを増やすためにも力を注いでいました。
レースが行われていない間は、GR Garageにてメンテナンス作業が行われています。
このメンテナンスにこそ、強さの理由が隠されているかも!?
その秘密を探るべくピットに潜入してきました!
まず走行を終えた車両は、セッティングをデータ化する〈セットダウン作業〉に入ります。
・ブレーキ点検
・ホイールアライメント
・データロガーのチェック
・ドライバーの走行感想と車両状態の照らし合わせ といった一連のルーティンが行われます。
中でも注目は“ホイールアライメント”
アライメントとは“車輪が車体に対してどのような角度で取り付けられているか”を示すものです。この調整加減によって、ハンドリング性能はグッと変化します。
GR Garageでは、アライメントテスター(計測装置)をあえて使用せず、糸を張っての調整を行います。
「レース会場で使用しないものはピット作業でも使いません。アナログですが、本番を想定した作業を意識的に行っているんです」と横田さん。
セットダウンを終えると、次に行うのは〈メンテナンス作業〉です。
・油脂類の交換
・足回りや駆動系の確認
ミッションに至っては、毎レースごとにオーバーホールして点検を行っているそうです!!
実は車両に使用されているナット、「YOKOHAMA ADVAN Racing」のものなんです!
「これ以外のものを使用すると、全体のバランスが変わってしまう」と話されていました。
DTEC TEAM MASTER ONEが参戦している86/BRZレースは、同一仕様のレーシングマシンが使用される“ワンメイクレース”
のため、ドライバーの腕が結果に大きく影響するといわれています。
ただ、それだけで結果が決まるわけではありません。
たった1㎜車高を下げるか下げないか、、、
私たちがそんな少しで変わるの?って思う調整でも車両の調子に影響が出るそうです。
レギュレーションが細かく決まっていて特別なパーツがないからこそ、
エンジニアの細かい味付け次第で勝敗への差が生まれてくるレースになるのです。
今回、取材中に何度も「特別なことは何もしてないです」という言葉を耳にしました。
しかし“マインドの高さこそが、チーム強みなのではないか“と印象を受けました。
「俺らがやるなら、満点以外の車両はありえない」というぶれない信念が、チームをここまで押し上げてきたの
だろうと確信することができ、全員が目標に向かって一丸となる姿に、このチームの本当の強さを垣間見ました。